Recollections under marriage3

雑感1
退院はした後に、固定客へのお詫びと子供の冬休み中に少しでも時間をとってやれたらという動機が正直なところでした。

それと「年内は主人は仕事が忙しすぎて離婚の話がすぐにはないであろう」という判断のもと、先生に退院の期日をお願いしたつもりでした。

ところが、退院はしたものの、主人はストレスからの病気で仕事を休んでいた、そして、取引先へのお詫びに行くために使おうと考えていた車のキーを主人が持っていってしまっていたという、予想外のことが待ち受けていました。

入院中に退院後すぐに通院の方は、たいてい自分の運転で通院、そしてお見舞いという現状を見ていたせいか、退院の際にそこまで「約束を確約」せずに、退院しなかった自分への失敗したという思いともに、死ねなかったことへの残念な思いが蘇って来ました。

車のことに関しては父に「勝手に取りに行かないで」と念を押しておいたにもかかわらず、他の場所に行くといい家を出て、後に電話。「主人の実家にいるから来てほしい」というのです。

退院はしたものの、主人とならともかく主人の両親、また、自分の両親もともに話すことなど予想もしなかったので、「父に対する怒りの気持ち」と、「ここで負けてたまるか」という複雑な気持ちが同時に出て、主人の実家に行きました。

車に関しては購入の際に、主に使うのは私の営業用ということもあり「名義誰にする?」との私の質問に主人は「どちらでもいいで」と答えておきながら、退院後の車の使用に関しては「名義等の変更が最優先」と内容が変わっていました。裏切り者と思う気持ちをとても強く感じました。

そんな気持ちと同時にしばらく会ってなかった主人。また、その声への懐かしさ。そんなことが原因で反省の心はたくさん持つものの「なつかしいな、この人のことが好きだったんだな」という思いで、主人の顔をみながら微笑む私。

まぁ、冷静に考える、「なんで大事な話なのに笑うの、回復していないんじゃない?」と思う気持ちもわからないではないのですが、そのとき出た笑顔に関しては明らかに「懐かしさが動機」の笑顔でした。

それと同時に体の震えも出ました、手がぶるぶる、おなかの辺りのぶるぶる、足の付け根のぶるぶる、そして声の震え。予想外だったこともあって、話も半ばぐらいで「大変申し訳ないのですが、今日のところはこのぐらいにしていただきたいです」といい主人の実家を後にしました。

この時期に気にかかったことは自分の家に帰ってからも、体の震えが残っていたことでした。脳挫傷と言う原因なのか過度の緊張感が原因なのかはわかりませんでしたが、意識的にではなく体が震え等があったのは事実です。


もともと暗いところが苦手なこともあって、家での就寝の際は電気は点けっぱなし、テレビは消さない生活です。静かで、一人というのが相変わらず苦手です。両親もこの点に関しては妥協してくれ、ほっと、一息でした。
雑感2
在宅治療のため、自分の意志ではなかったのですが、
実家に帰る以外に選択肢はな仕方なく決断したのですが、
病院を受診するに際して保険証が必要となり貸してくれるように頼みました。

まぁ、主人も現在受診中ですので保険証を長期期間貸すことは不可能だけど
「早々に送り返してくれる」ならということで貸してもらうことにしました。
主人 「コピーとってくるわ」
私  「一緒に行っていいの?」
主人 「おお」
ということで近所のコンビニにコピーを取りに行きました。

その帰り道に「時間ある??」と聞かれ「あるよ」と答えると
「ちょっとどこかで話でもしようか」と誘われ、
近所のマクドナルドに行きました。

いろいろ話していくうちに段々手の指は震えてきました。
主人も気になったようで「大丈夫か?」と聞いてくれました。
「大丈夫」と答え、また、会話を進めました。

自分の気持ちを話している時、涙があふれそうになることも数回あったのですが、
目がうるうるして見える程度で我慢ができました。
一時間半ほど話したのですがこれといった喧嘩もなく時間が過ぎていきました。
心の中では「この人に愛想をつかされちゃったんだなー」と悲しい気持ちでした。

帰り際に、
主人 「タバコ買いに行こうか?」
私  「でも、私お金持ってない」
主人 「いいよ、おごるし」
本当に近所のタバコの自動販売機まで一緒に行きました。
そんな二人で歩いている様子がとても懐かしく
私  「ねぇ、ひとつだけわがまま言ってもいい?」
主人 「なんや」
私  「30秒だけ腕くんで歩いてもいい?」
主人 「ああ」
私  「ありがとう」
というと主人に腕を組みました。

「懐かしい感情」とともに「自分のやったことの収拾のつかなさ」が込み上げて来ました。
現実的なものとして、あまりにもむなしく心に浮上してきました。
30歩ほど歩いたところで「ありがとう」とお礼をいい、腕を離しました。
でも、一瞬でしたが「楽しかったー」と今でも思えます。
雑感3
たぶん自殺直前の喧嘩の時にだったと思います。
主人が「僕は家にいてくれる人が好きなんだ。
毎食ちゃんとごはんを作ってくれる人と暮らしたかったんだ」と言ったことが印象に残っています。
このように言われることが特に自分の中では恐怖感に近いものもあったので、
仕事をする際などには相談をしてきたつもりです。
そのときの主人の返事としては「いいよ」と許可を出しているのに、
喧嘩等になってしまうと
ぜんぜん違うことを言われてしまいました。
驚きのような感情とともに、心の中で「えー、それはないでしょう」と思っていました。

いつの頃からか主人の喧嘩パターンを感じるようになって来ました。
主人が喧嘩をする時は、切羽詰った時のようです。

上の事柄と多少同じようになりますが、そんな喧嘩になってしまうと
その直前まで「いいよ」と言っていた事柄に関しても
「拒否的な」言葉として出てきます。
主人は普通は私の「楽しい顔」を見るのが好きという事もあり、
あまり喧嘩に結びつくようなことは言いません。

でも、喧嘩になってしまうと
逆転してしまいます。
それが、とても大きな負担にもなっていたので、
「そこまで大きなこととなる前に怒って欲しい」と願いを告げました。
そのときの返事としては「わかった。自分なりに工夫する」と言ったものの、
でも、だめ。
喧嘩の際には、「とてもひどい今更言われても・・・」と言うような言葉が多かったです。
雑感4
子供たちに怒って欲しい事柄などがあると、
それを頼むことも数回ありました。

そのたびに感じていたのですが、
イメージ的にお父さんが怒るというと「
怖い」というイメージが先行する方が多いと思います。

けれども主人の場合はちょっと違いました。
子供に注意し、そしてそれからしっかりできなかった時の
ダメージの可能性を話すようです。
そして最後に
「このことはしっかり話したで。後は君の行動しだい。でも、お父さんはしっかり話したのでお父さんのせいではないで」
という感じの怒り方が圧倒的に多かったと思います。
そんなとき、「それでいいのかな???」といつもなんとなく疑問が心に残っていました。

受験に際する勉強のことについても同じような励まし方。

結局、主人自身が
責任逃れをしたいと言うことが根底にあるのだと思いました。
よく考えてみると私に関しても同じだったようです。
極限の怒り方の時もあるのですが、
本人の意思としてはあまり厳しくない言い方かもしれませんが、
何回か私に注意をしたりしているようです。

でも、育った家庭の違いのせいか、
そのことはあまり心にガーンと響くものではなく、
どちらかというと日常会話に近い感じがしたりしていました。

でもそんな一面から見ると内部的な処理のように見えそうな面なのですが、
怒るときには「こないだ、こんな風にいったのに」と言うような形で表現されます。
ちょっと大変だという面でもありました。

雑感5
これらのことを書いてみて、部分部分で何回も感じたことは、
私の気持ちってどんな風だったのだろうと考えても不明な面がたくさんありました。
それが、元来未熟だった面だったのか、
主人を尊敬しているゆえに自分の気持ちは間違っているというものが全面に出たのか、
今となっては不明です。

ただ、主人としては、私は「何を言っても聞かない妻」という印象が多いようです。
でも、私にしてみれば仕事以外の面では主人のことには、注意を払って相談し生活してきたつもりです。

そうこう生活しているうちに自分の考えからを徐々に持たなくなってきたのかもしれません。
ただ、自分の考えと言うのは一般的に認められないというような、
妙な「自信のなさ」のような面が確固としてきたのだと思います。

正直な気持ちという点から考えると、
自分の中の気持ちというのは人には
直接伝えにくいぐらい悪質な気持ちだったのかもしれないと感じています。

別な良い言い方をすると、「思慮深い」ということになるかもしれないのですが、
別な言い方をすると「すごく悪い気持ち」だったと思います。
人の心の裏まで考えることが日常茶飯事でした。

たとえば、先日の先生との診察の際にも、
愛想のよさは使わずに「正直な気持ち」を語ろうと直前までは考えていたのですが、
結果的にはカウンセラーさんとお話しするときも、
先生とお話しするときも、なぜが「愛想良く」話してしまいます。
このことはとても気になっています。

よほどのことがない限り自分の正直な姿が顕しにくい人格なのでしょう。
その面が仕事の際には優位に働きましたが、
心の中では知らず知らずのうちに自分自身の負担となっていたと思います。
じゃぁ、そんな素直な気持ちで、
なおかつ素直な表現をできるのはどんなときかと考えると不明です。

ですから、記憶喪失中の私がある意味本当の私の一面がでていたと思います。

例として「帰らないで」と母に頼むこと。
これは自分が日常の生活の際には、そう思う気持ちがあったとしても、
自分の勝気な面などが優先的に出てきますので、
自分の中で母にその言葉を発することに「抵抗感」がとても強く、
口から出る言葉は「帰りたければ帰れば」というなんとも冷たい言葉になってでてきたと思います。

また、主人に対しても本当は涙が出るほど生活をやり直したいと思ってはいるものの、
実際口から出る言葉は
「あなたの気持ちを優先させたいから離婚に向けてがんばって考えます」
というのでしょう。

そんな自分の内面での葛藤が正直な言葉とはならない。
自分の自信のなさが原因なのかなと思う面も否めないと思っています。

年齢がすべてではないにしても、
あまりにも自分の感情を抑えるのは二面性の自分を育てているとしか思えません。

何でこんなに自分のことに自信がないんだろう?
自分自身のことが好きになれないのだろう?
不思議な自分のことに困惑してしまう。
このことが生きていくことへの抵抗感がすごい。
かといって、誰かにだまされたこともない。
もしかすると、もともと持っている自分の性格なのかは考えてみてもわかりません。

しなければならないであろうと思う主人との別れ。
そのことを受け入れるのにあまりにも拒否感がありすぎてなのか、逃避しているのか、
実際に今の正直な気持ちなのかは、自分でもわかりません。

課題として感じていることはこれからの生き方。
生きることに意欲がないので、
どうしても「自分の良いと評価されること」の多かった積極性が出ないんです。

「良いと評価させる」面というのは、
本当の自分ではなかったであろうと言う自分への拒否感があまりにも残っていることはわかります。
でも、その道で歩んできて今の事態になってしまったので、
自信がないのか、もともと自分の本来の姿と違うもので、生きていたがために拒否的なのかわかりません。
ですから、先日の診察の際に先生からの「自分の中身はどうですか?」と聞かれた際に
「いろいろ考えはするのですが、ごちゃごちゃです。」と答えたのだと思います。

毎日の生活の中で「自分の正直な心」について母に「正直な気持ち」を語ることに関しては否定的です。
30代のいつの頃からかわかりませんが、
自分の言っていることで母が傷ついたのを見て、
この人には「本音を語らないでおこう」と決心したことがありました。
母を傷つけて自分がその罪悪感に悩まされるよりも、
母を傷つけずに「怒り」「意見の不一致」などで、本当は母に文句をつけたい気持ちを持ちながらも、
それらのことに関しては感情的に深入りせず、その会話を終了することを覚えたと思います。

子供たちに関しても、ある意味同じなんですね。この自分の混乱状態に巻き込みたくない。
また、主人を愛していたからこそ欲しいと思った子供だったので
主人がいなくなってしまうことが予想される今、
子供を育てるのは「恐怖」という言葉で現されます。

子供と私が同居した際に主人が「仕送りをしてもいい」とは言っています。
けれども、私にとっては子供の面倒を見るということは、
今の時点では恐怖以外の何ものでもないのです。

大好きだったのは「主人の人間性」だったのに、
子供たちが私と暮らしたばかりに「私の人間性」に似てしまったら
将来的に今の私と同じような生き方をする可能性は高くなるので、
結論的に子供の養育に関しては「できない」と考えてしまいます。

この点に関しては主人と意見が大きく食違っています。
主人は「子供にはそれぞれ個性というものがあり、片親でも問題ない」と言います。

子供の成長期によって、父に相談したいこと、母に相談したいこと、
また、子供が無意識のうちに父や母の行動に何かを感じるところなどがあると思うからです。

主人との離婚を認められない理由には、
もちろん、「主人に対する愛情」もあるのですが、
子供たちのことを考えたとき「子供たちの内面的な感情」という点があります。

主人の愛情が私から離れてしまった今、
そして主人の中で自分の離婚したいという意思を一番尊重したいといっている今、
このことに関して主人に理解を求めても、
主人はもともと心の中を一貫して考えることが苦手な人でしたので、
自分の離婚したいという気持ちと、子供の感情を照らし合わせて考える面では難しく、
最終的に自分の意志を通したいようです。

雑感6
実家に来て、1ヵ月が経ちました。

毎日、悩むことは悩むのですが、今の自分の心の中では、
まだ離婚への決意や実感があまり持てないという点が気になります。

子供たちに手紙を書いたり、飼っている猫の写真を取ったりしてCDに焼き付けて送ったりしています。
主人への手紙もともに書いています。

私の心の中で、子供たちに愛着や執着がないのは、なぜなのでしょう?
親として失格と言ってしまえば、そのものなのですが、自分の中の大きな欠点だとも感じます。

今日は夕ご飯の食べる量が極端に少なかったです。
食後の前の時間にご飯の時間について母と多少意見違いがあったからだと思います。
今までは母の思いを大切にしないとと思う気持ちが優先して、
とにかく三食を食べるという点を重視していました。

でも、今日は夕食に関しては母がついでくれたご飯や味噌汁を半分以下に減らし、
それ以外のおかずは一切食べませんでした。

今までの時期に関しては母の気持ちを裏切る(誤解を生じさせるということに)
ひどい抵抗感がありました。
でも、今日はだめでした。
なおかつ、自分の精神状態について話せれば良かったのですが、
その理由を話すことさえ抵抗感を覚えました。
もちろん、心の中では「母がかわいそう」という気持ちがないわけではないのですが、
今日はだめ。
傷つけているとわかっているものの、
自分の食べるのが終わると別の部屋にいきました。母にしてみればとてもショックだったと思います。

最近よく考えることは主人のこと。
「あのころ楽しかったなー」なんてことを、漠然と考え、懐かしさで心は満タンになってしまいます。
これは、自分がしなければと考えていることと正反対です。
でも、思い浮かぶことって楽しかったことばかり、
自分自身のことを都合の良い人間だなーって思うですが、
不安感が先行してか、どうにもこうにもなりませえん。
大抵は笑顔の主人のことを思い出します。

でも、それで結婚生活継続への意思が変えられないという事は、紛れもない事実です。

今の心の状態・・・漠然としています。
人生の岐路に立っていることもあり、
日によって落差があってあたりまえなのですが、
自分の心のことについては不得意なので負担と言えば負担になります。

住むところひとつとっても、「あれがない」「これがない」とは思うものの、
離婚になれば私にもとに来るであろう物も多いので、
「買う」というところには結びつかないという点もあります。
結局「仕方ないか」と思うようにはしていますが、
物によっては「くやしさ」や「憎しみ」のような感情と結びつくこともあるので、複雑な気持ちです。

それにしても、「私の心ってどうなっているのかな」と言うことは毎日のように感じています。
「主人に対する感情」「子供に対する感情」「親に対する感情」どれをとっても、どっちつかず。
元来、中途半端は苦手だったのに、
今、まさにその中にいてここから抜け出せない自分のことを考えると立腹してしまいます。

最後に出る言葉は「あーあ、どうにもならないなー」とあきらめのため息。
心の中では主人のことを明確に思い出しています。

今日は子供たちにも手紙を書きました。
それにあちらの御両親と、主人にも。子供たちへの手紙って難しいです。
あまり、期待感を増して結果的に主人の方が引き取るということになれば、
「心の困難を招く」だけです。
かといって「心配してますよ」という気持ちを伝えたい面などがあるからだと思います。
それに、子供たちに手紙を、そして主人に手紙を書いておきながら、主人の両親に沈黙。
これも今の私にとって不本意なんです。
確かにお世話になっている面は多いものの、主人を育てた人たち、
そして主人の人間不信のような人格というのは、
小さい頃の親子関係がうまくいっていなかった面が一因と思っているだけに、本当に複雑です。

夜になって、主人と電話をしました。
久しぶりに話してなつかしかったものの、今までの主人の感情等から考えると、
あの人は実家で両親と生活することは精神的な負担が増える原因なんです。
その上、今回は私のこともあるので、仕方ないんでしょうね。

主人は心理学や精神学は嫌いなんです。
「自分の心の内を見られるのがいや」っていう拒否感と、
小さい頃共稼ぎの両親を持って、
寂しい思いの解消法として「親が嫌い」という思いによって解消したのではないかと思っています。

こんな時の感情って複雑です。
「ばかやろー」って思う面と「かわいそう」と思う面が両極端なのですが、私の中に出てきます。
どちらも共に想像するので、心境的には複雑です。
いつか、あの人の感情が変わればいいのという私の思いはあるのですが、
まぁ、主人の性格からして無理でしょう。悲しいな・・・それにしても。
自殺未遂、再来
こちらに来てある程度生活してみたけど、抵抗感だけ。
生きて行くのが目標の人にとっては、
「次は何にチャレンジしようかな」とか
「目標を到達するために何をしたらいいか」と
考えるところなんだと思うけど、
生きていくこと自体に強烈な拒否感を持っている私には、
とてもじゃないけど、そんな進歩的なことは考えられません。

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